老ヴォールの惑星(小川一水) 満足度:☆☆☆★

老ヴォールの惑星 (次世代型作家のリアル・フィクション ハヤカワ文庫 JA (809))
友人のお奨めで読んでみました。SF短編小説が4編収録されていて、そのうちの一つが表題になっています。SFならではの構想も良いのですが、架空の状況を読者の脳裏に映像化させる筆力もすばらしい。4編どれもが印象に残るけど、最後の「漂った男」の続編も書いて欲しい。「老ヴォールの惑星」や「幸せになる箱庭」を読んでいる時は、ちょっと前にTVで “意思で動く義手”を見ながら『そのうち携帯電話の通信機能が脳に直結して・・・』などと妄想を膨らませていたことを思い出しました。子供の頃ガンダムとか見ていたときの楽しさと通じるものがありました。