RDGレッドデータガール3 夏休みの過ごしかた(荻原規子)満足度:☆☆☆

RDG3  レッドデータガール  夏休みの過ごしかた (カドカワ銀のさじシリーズ)
1作目「はじめてのお使い」で中学を卒業し、2作目「初めてのお化粧」で東京の高尾山近くの鳳城学園に進学した主人公の鈴原泉水子(いずみこ)は、熊野山中の玉倉神社で生まれ育ち、通学以外では山から出たことが無く、長い髪を三つ編みにして赤いセル縁眼鏡をかけた、今時珍しい「遅れた」女の子。
そんな泉水子が頼りにしているのが、寮の同室で同級生ながら才色兼備でアネゴ肌で既に学内の有名人の宗田真響(まゆら)。
本3作目では、真響やその双子の弟の真夏の故郷・長野県の戸隠へ、合宿に出かける・・・。
この戸隠で大きな存在感を見せるのが、真響・真夏と実は三つ子だった真澄。
2作目で泉水子を助けた真澄だが、本拠地戸隠での力はさらに強く、真夏と入れ替わって合宿に居ても誰にも気付かれないほど。
ラストでは、泉水子の母親も登場。
だが、過去2作と比較して文体が変わったような違和感を感じながら読んでいた。
ストーリー的にも、せっかく入学した鳳城学園の外での出来事に終始したわけで、本作は外伝の様な位置付けなんだろうか。
今後の展開が心配になる3作目だった。