仮面同窓会(雫井修介)満足度:☆☆★

仮面同窓会
 タイトル通り、高校の同窓会で久しぶりに再会した旧友4人とその彼女と体育教官が主な登場人物。4人組は、かつて生徒を囚人扱いしていたこの体育教官を拉致&置き去りにして恨みを晴らそうと仕返しを計画・実行。だが翌日、教官は現場から2km離れた溜め池で溺死体となって発見される。
 4人はお互いを疑って疑心暗鬼に陥り、さらに新たな大事件が発生する・・・。
 好きな作家さんなのだが、本作はちょっときつかった。同窓会の前後で主人公の彼女になる女性が結構なアレ。4人組と言いながら実は高校卒業はバラバラ。で、終盤の疑心暗鬼振り、さらには遡って明らかになる過去の事件の真相。
 ラストシーンも救済要素に乏しいので読後感も悪し。この作家さんなら狙ってやっているんだろうけど、好みとは違う。