路地裏のあやかしたち3(行田尚希)満足度:☆☆☆★

路地裏のあやかしたち (3) 綾櫛横丁加納表具店 (メディアワークス文庫)
シリーズ3作目。洸之介は高校3年生、環、蓮華、揚羽、桜汰、樹達「あやかし」と賑やかな日々を過ごしていたが、進路を決める時期がやってきた・・・。
本作にはミュージシャンを目指す鵺、弁護士になっている天邪鬼が登場。時間の感覚が違う彼らだが、就きたい職業を選び、目指すという点では洸之介と同じだ。
ラストの雪女の蓮華の話が良かった。今でこそ天真爛漫な女子高生に扮する蓮華だが、10年ほど前についつい作ってしまった親友から姿を隠すように別れた過去が。そりゃ年を取らないんだからしかたがないのだが。で、その親友と再会、親友の小さな娘さんの名前が泣ける!