ソロモンの偽証 第2部 決意(宮部みゆき)満足度:☆☆☆★

ソロモンの偽証 第II部 決意
厚さ4cm程の分厚いハードカバー3冊に及ぶ大作の2冊目。
前作で、不登校期間の後、突然雪のクリスマスイブの夜に校舎の屋上から墜落死した柏木卓也、その不登校直前に柏木とトラブルを起こした札付きの不良トリオのリーダー・大出俊次は、身から出た錆とは言え、告発文の出現とそれをセンセーショナルに取り上げたマスコミの影響もあって、孤立無援の状態。
同級生に新たな死亡者が出る中、正義感の塊/学級委員/警視庁捜査一課の刑事の娘・藤野涼子が立ち上がる。生徒だけで学校内裁判を開廷しよう・・・!

本2冊目でもさらに登場人物は増えていく。本物の判事の様な学年一の秀才・井上康夫、不良のリーダー・大出さえも一目置く空手道場の息子・山崎等々、大人顔負けの中学生達が大勢登場する。中でも判事、検事、弁護士は秀逸だ。
こんなに凄い中学生が普通の公立中に大勢いるわけないよなー、とか感じながらもやっぱり読み始めたら止まらない。